SPACE GLEAM

AI開発診断の結果、次に何をする?社内検討を前に進める5つの整理

診断で開発の方向性や進め方が見えても、それだけで社内の意思決定が終わるわけではありません。結果を「自社で何を変えたいのか」に置き換え、相談や社内説明へつなげるための整理方法を紹介します。

SPACE GLEAMのAI開発診断では、回答内容に応じて、業務システム自動化、AI機能の組み込み、新規プロダクト、スモールスタートなどの方向性を整理します。診断結果は、完成した要件定義ではありません。考え始める位置を揃えるための地図です。

大切なのは、結果に書かれた開発タイプをそのまま社内へ回すことではなく、自社の仕事や事業に置き換えることです。次の5項目を整理すると、上司への説明や開発相談が具体的になります。

1. 「AIを使いたい」を、変えたい状態へ言い換える

最初に、技術ではなく変化を一文にします。「生成AIを導入する」ではなく、「問い合わせの初回返信を翌日から2時間以内にする」「営業担当が過去提案を探す時間を1件30分から10分にする」と書きます。

この一文が曖昧だと、チャット、検索、自動入力、分析など、手段の議論が広がり続けます。逆に変えたい状態が明確なら、AIを使わないほうがよい部分も見えてきます。診断結果は手段を決めるものではなく、目的に合う進め方を考える材料として使います。

悪い例と、話が進む例

  • 悪い例:AIで営業を効率化したい
  • 話が進む例:商談後の議事録整理とCRM入力に毎回45分かかるため、確認を含め15分以内にしたい

2. 最初に使う人と業務場面を1つに絞る

診断で「業務システム自動化型」と出ても、全社の業務を同時に変える必要はありません。誰が、いつ、何を入力し、何を受け取るのかを1場面に絞ります。

例えば営業部全体ではなく「新規商談を担当する5名が、オンライン会議終了後に議事録と次回アクションをCRMへ登録する場面」と定義します。対象が狭いほど、実物データを集めやすく、利用後の良し悪しも判断しやすくなります。

対象外も書いておきます。既存顧客の定例会、価格の自動提案、メール送信までは初回に含めない。この線引きが、短期間で試して次の判断をするために重要です。

3. 実際の入力と、期待する出力を用意する

立派な資料を新しく作る必要はありません。普段使っているメール、Excel、PDF、議事録、申請書などを、機密情報を除いた形で2〜5件用意します。そして、それを受け取った担当者が最終的に作る成果物も並べます。

この組み合わせを見ると、必要な情報がどこにあり、どの判断を人が行い、どこならAIが支援できるかが分かります。文章では単純に見えた業務でも、実物には例外や暗黙のルールが含まれています。

データが揃っていなくても相談できる

資料が個人のPCに散らばっている、最新版が分からない、紙が多い。この状態も重要な診断材料です。無理に整えてから相談するより、現状を伝えたほうが、データ整備から始めるべきか、小さなサンプルで検証できるかを判断できます。

4. 成功と中止の条件を先に決める

「便利だった」という感想だけでは、次の投資判断ができません。処理時間、修正率、継続利用、問い合わせ件数など、現在測れる数字を1〜3個選びます。

議事録作成なら「作業時間を45分から15分以下」「重要項目の抜けを月1件以下」「対象5名のうち4名が週1回以上利用」といった形です。同時に、誤った顧客情報を出す、確認時間が従来と変わらないなど、中止または設計変更の条件も決めます。

AI開発では、最初から100点を目指すより、どこまでなら業務で使えるかを確かめます。成功条件があれば、モデルの精度を上げ続けるべきか、画面や業務フローを直すべきかを判断できます。

5. 社内で必要な判断者を確認する

利用部門だけで進め、公開直前に情報システムや法務から止められるケースがあります。顧客情報や個人情報を扱うなら、保存場所、外部AIへの送信、ログ、権限を早い段階で確認します。

少なくとも、業務責任者、実際の利用者、データやセキュリティを確認する人、予算を判断する人を把握します。全員を毎回の会議に呼ぶ必要はありませんが、どの段階で誰の承認が必要かは先に決めます。

診断結果から1枚の相談メモを作る

ここまでを、次の形式で1枚にまとめれば十分です。

  • 目的:何を、どの状態へ変えたいか
  • 対象:最初に使う人と業務場面
  • 材料:現在の入力資料と成果物
  • 判断:成功・中止を決める数字
  • 関係者:利用、確認、承認を担う人

未定の項目は「未定」と書いて構いません。分からない部分が見えていること自体が前進です。開発会社との初回相談では、このメモと実物サンプルがあれば、検証範囲や次に調べるべきことを具体的に話せます。

診断は答えではなく、社内の会話を始めるきっかけ

同じ診断結果でも、会社の人数、既存システム、データの状態、求めるスピードによって適切な進め方は変わります。結果に自社を合わせるのではなく、自社の状況を話すための共通言語として使ってください。

まだ診断を受けていない場合は、トップページのAI開発診断から約30秒で方向性を確認できます。結果を見ても判断が難しい場合は、その画面をもとにご相談いただけます。決まっていないことを含めて、一緒に整理します。

まずはAI開発診断で方向性を整理する

約30秒の診断結果をもとに、次に確認すべきことや小さく始める範囲を整理できます。

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