新しいシステムやサービスを作るとき、これまでの常識はこうでした。
「まずは安く、小さく試作する。うまくいきそうなら、後から作り直す」
いわゆるMVP、検証用の最小限の試作品です。本番ではないので、品質は割り切る。検証が済んだら、多くの場合それは捨てて、本番をゼロから作り直す。
長いあいだ、これが賢いやり方とされてきました。けれど今、その前提が変わりつつあります。
試作品には、見えにくいコストがかかっている
作り捨て前提の試作には、はっきりとは見えないコストがついて回ります。
- 試作そのものにかかる開発費
- 検証を待つあいだの時間
- そして、本番をもう一度ゼロから作り直す費用
つまり、同じようなものを二度作っているわけです。一度目は捨てる前提で。
これは、開発のスピードが遅く、作るコストが高かった時代には、仕方のない割り切りでした。いきなり本番品質を作るのはリスクが大きすぎたからです。
AIが、その前提を崩した
AIを開発に活用することで、実装のスピードは大きく変わりました。
かつて試作品を作るのにかけていた時間で、本番として使える品質のものが作れる。これが、私たちが実際に感じている変化です。
そうなると、わざわざ「捨てるための試作品」を作る意味は薄れていきます。同じ時間とお金をかけるなら、最初から本番として使えるものを作り、市場の反応を見ながら磨いていくほうが、ずっと合理的です。
二度作る必要は、もうありません。
ただし「いきなり本番」だからこそ、最初が肝心
ここで注意したいことがあります。
「最初から本番品質で作れる」というのは、「何も考えずに作っていい」という意味ではありません。むしろ逆です。
作り直しを前提にしないということは、最初の設計の重みが増す、ということです。
- 誰の、どんな課題を解決するのか
- 何をもって成功とするのか
- 最初に削ぎ落とすべき機能はどれか
ここが曖昧なまま「本番」を作ってしまうと、立派なものが完成しても、誰にも使われないという結果になりかねません。スピードが上がったぶん、進む方向を最初に定めることが、これまで以上に重要になっています。
私たちが、その最初の設計からご一緒します
SPACE GLEAMは、AIを活用した開発スタジオとして、また自社でSaaSを開発・運用する事業者として、この「最初から本番で作る」進め方を実践しています。
だからこそ、技術の話の前に、事業として何を検証したいのかという一番大事な部分からご一緒できます。
- 試作と作り直しで、二重にコストをかけたくない
- AIを使って、できるだけ早く本番を立ち上げたい
- でも、進む方向を最初にきちんと見極めたい
そんな方は、ぜひ構想段階でご相談ください。
まとめ
AIによって、開発の常識は変わりました。
「まず安く試作して、後で作り直す」という二度手間は、もう必要ありません。同じ予算と時間で、最初から本番に近いものを作り、市場の声を聞きながら育てていける時代です。
大切なのは、速く作ることそのものではなく、正しい方向に、最初から作り始めることです。その入り口を、私たちがお手伝いします。